平成21年 御劔神社 夏季大祭 友井保存会 中南之町 振り返り
新型インフルエンザの世界的流行や、自民党に代わり民主党が政権を握ったり、勝さんの歴史的復活があったりと国内外で様々なことが起きた平成21年。御劔神社の夏祭りにおける友井保存会中南之町を振り返ってみる。毎年のことながら、大倉さん写真ありがとうございました。
昨年の10月から新役員体制となり。祭りの準備はスタートした。前年の若頭は実行委員長に、実行委員は若頭に太鼓方責任者は神輿方補佐になった。太鼓方責任者は長年に亘り太鼓方補佐をされていた輝君がなり、太鼓方補佐には前年の青年団団長と副団長が加わった。なぜか会計は太鼓方補佐が兼任することになった。
4月 季節が暖かい方向へ進む頃、本格的な祭りの準備が始まる。寄り合いでは「今年は何がしたい?」「今年はどうしたい?」などの話題が中心となる。子供のレゴブロックで「ふとん太鼓」を作ってみた。自作「太鼓台」はこれで四作目となる。台棒は、ブロックが足らなかったので作れなかった。
5月 10日 太鼓台の点検をした。屋根の中を掃除する。電飾に絡まった紙テープや、巡行の際に落ちてきた小枝などを取り除く。この日、女子部も小太鼓を点検した。午後から金物団地へ小太鼓を持っていき女子部の練習があった。
■シートが外されます |
■屋根に上がると去年のままのゴミが‥ |
■大倉邸では小太鼓の点検です |
■小太鼓を金物団地で担ぎました |
6月 7日 女子部の太鼓台の点検と練習が行われる。大倉邸で集まり組上げていく。女子部の小太鼓は運営2年目となる。金物団地で担ぎの練習をした。青年団が途中途中助っ人で入った。
■頑張れ義之! |
■背が高い裕太は女子に合わせて腰を曲げてます |
■裕太もジュンもしんどそうです |
■義之は頑張ってる顔してます |
6月 11日 平成21年度の中南之町の総会が御劔神社裏の会議室であった。今年は、紫の中南タオルが配布された。ご協力いただいた中谷印刷の市岡さん、ありがとうございました。
6月 21日 今年初めての大太鼓での肩合わせをした。大太鼓を組み上げ、金物団地へ移動する。担ぐ前に、太鼓の表裏を変える。大太鼓を斜めにし、たかしさんと清水さんが太鼓を下から出した。清水さんがクールポコの鉢巻の方に見えた。義之がずっと笑っていたのが印象的だった。
御神燈を設置した。夏の到来を示すかのように、この町に御神燈が灯る。夜空の手前に灯る提灯は、薄く夜道を照らす。明日から花代のお願いに家々を廻ることになる。
■中の筋の御神灯です |
■神社東側の御神灯です |
■前若頭が電線を張っています |
■今年、貴は頑張りました |
■大太鼓を組み上げました |
■金物団地に移動中です |
■大太鼓から太鼓を出しました |
■義之はたぶん見てるだけです |
■横から見るとこんな感じです |
7月 5日 飾りの皺伸ばしと陰干しを大倉邸で行う。昔、綺麗だった白房も経年の痕が見られる。宮入用のグッズも作成する。同時並行で、家々にご協力いただいた花代の集計及び掲示作業する。今年初めて、会計の画面を見たが、よく考えられた内容になっていた。三ツ橋さんが作られた関数とリレーションが盛りだくさんのエクセルファイルだった。好ちゃんに教えてもらいながら少し理解した気になった。
■花代の掲示板を作成する若頭です |
■大倉邸2階の様子です |
■宮入用のくもの巣を作成しています |
■大太鼓と小太鼓の房です |
■金綱やふとん締めも陰干しです |
■団長も頑張ってます |
7月 17日 宵宮前日。仕事を午前で終え大倉邸に向かう。真田さん達が既に来られており、食事用の枝豆を炊いていた。みんな片手には缶ビールを握っていた。見慣れた風景である。小雨が降り始めていた。女子部の小太鼓組み上げ用に、ガレージの上にブルーシートでテントを張った。
■大倉邸にブルーシートを張っています |
■屋根にいるのは前若頭です |
そのままの流れで神社に向かう。雨は止みそうにない。大太鼓の組み上げは神社前では出来ないとのこと。一昨年お世話になった福田工業さんの敷地を使用させていただきことになった。神社前で、飾りつけ以外を行い、シートをかけて移動した。神社裏の会議室に予め移動させていた飾りも、トラックに載せ福田工業へ向かった。
■雨の中移動してきました |
■金綱の巻きは難しかったです |
中南の飾りつけも中盤に差し掛かった頃、西之町も太鼓台を移動させてきた。飾りつけを終えた太鼓台を、御劔神社へ移動させる。最後の町の太鼓台が御劔神社に設置された時は、日付が変わる前だった。二日間の祭りの準備が全て終わった。
■神社に全ての太鼓台が揃いました |
■日が変わる頃には雨は上がってました |
7月 18日 宵宮。昨年の炎暑に比べると、まだ過ごしやすい気温の朝だった。御旅所に集合し、御劔神社に向かった。境内中央には、今年の曳き番町の新町大太鼓と小太鼓が据えられており、その東側に各町の大太鼓が並んでいる。
本部や防犯の方々の挨拶が終わり、神主さんのお払いが宮出しを待つ氏子たちに行われる。一台、また一台と太鼓台が、鳥居から出て行く。
宵宮の午前中は、四町合同の巡行である。薄曇りの中、子供たちを乗せた太鼓台が各町を巡る。旧村の友井の道は、基本的に車の通行を考えて作られていない。車よりさらに大きいふとん太鼓の巡行は、本当にややこしい。特に北の筋は細いうえに、曲がっているのでややこしい。冷や冷やする場面がいくつもあった。午後は、太鼓台にロープをつけ、子供たちが引っ張る。昼の祭りの主役は子供である。その子供たちが、月日を経たとき、その次の世代の子供たちに、同じように祭りを経験させてあげて欲しいと思う。
夕方になり神社前で集合写真を、大倉さんに撮っていただいた。各町の太鼓台が揃うまでの時間、神社前で中南之町の太鼓台を担いだ。願人は義之だった。
時間が流れ太陽が沈んだ頃、宮入の準備を始める。順調に進み各町の宵宮の宮入は終わった。御旅所に向かって太鼓台を進める。府道前で一旦、太鼓台と小太鼓を止めた。御旅所まで担ぐ。防犯の方々、交通整理ありがとうございました。
7月19日 本宮。天気はあまり芳しくなく薄曇りの中、本宮を迎えた。朝から太鼓台にシートを掛けて巡行した。午前中は、御花を頂いた家々の前を回る。デイケア前で休憩を取る。次第に子供たちの人数も増えてくる。
午後からは、御神輿の渡御が行われた。少し天気が良くなってきた。中南之町の御旅所に御神輿をお迎えするとき、川筋の入り口で小太鼓を御神輿の露払いで待機させた。副町取の真田さんからである。
日中の祭りが終わり、皆で夕食をいただく。毎年お世話になっている脇田さんのところの事務所をお借りした。今年は屋根がある場所で食事をいただけた。夕方になり、新町の通りに、四町の太鼓台が集まる。友井の村中では、珍しい広い直線通りである。啓一さんと茨木さんを乗せた太鼓台を担いだ。大きく房も揺れ、良い感じになってくる。
太陽が次第に姿を消し始め、提灯に灯りがつく。太鼓台が一番綺麗な姿になってくる。小雨が降り始めてきた。各町の担ぎ合いが終わり、太鼓台にシートをかけて神社前に移動をする。神社前での担ぎ合いが始まる。
空は、相変わらず雨を降らしてくる。本部より各町の宮入に対しての連絡が入った。雨で路面が滑りやすくなっているので、しゃくりを控えなさいという内容だった。特に境内は石畳なので滑りやすい。不慮の事故が予想されるので、その安全策で出されたのだろう。二日間の祭りの最後は、皆が楽しみにしている瞬間である。一年かけて準備をしたのは、誰もが同じ思いである。しかし、祭りは今年で終わるというものではない。ケガや事故は無くて当然である。その内容に一番遣り切れない思いをしているであろう新町青年団の団長は冷静に本部の判断に従った。潔い姿勢だった。例年に比べ、粛々とした感じで宮入が始まった。各町が太鼓台にシートをかけ宮入を行った。中南之町の順番がきた。輝君の判断でシートを外した。不思議なことに雨は止んだ。今年の祭りは終わった。その後、雨はますます降りを強めた。
前ページに戻る